# 下位互換

世界一というのは文字通り世界で一人というわけで、ほとんどすべての人間は世界一じゃないから誰かの下位互換になってしまうわけです、悲しいことに。

「なぜあなたじゃないといけないのですか?」

この質問。就活情報なんかにありそうなのですが、気軽に聞いてくれるなよ、これは哲学的な問いになるぞと頭を抱えるわけです。なんで私じゃないといけないのかなあ。

ここで朗報なのですが、人はとあるひとつの世界の中で見たら誰かの下位互換にしかならないのですが、要素をいくつも重ねて多次元的に見れば誰かの下位互換にはなり得なくなります。この概念はアイデンティティという言葉に近いです。

お笑い芸人なのに司会ができるとか、声優なのに踊れるとか、その職業と直接的には無関係な要素で人気になる人はとても多いです。有名人じゃなくて身近なところに目を向けてもそういう人は多いはず。

しかもそういうサブ技術はとても重宝されるし、巡り巡ってメインの活動にもプラスの影響を与えます。相乗効果を発揮しているのですね。ただ、あまりサブ技術が多すぎるとひとつひとつの技術が薄くなり、器用貧乏な感じになってしまいそう。

神楽すずさんの配信、最後10分くらいかな。初心に帰る話を聞いて上のようなことを思った次第です。彼女は音楽の世界にコンプレックスを持っている…というよりは諦めの気持ちが強いのかな。音楽の世界では私は通用しない、だけど私には音楽しかない。という気持ちが時折伝わってきます。そしてすごい共感できる。私もちょっと重ねている部分があるかもしれない。

とはいえ神楽すずさんはVTuberとして活動されていて、VTuber×音楽(だけでなくもっと魅力があるのだが)という個性を打ち出していて、本人は自信無さそうにしていますが、もっと胸を張っても良いと思います。

私の強みってなんなんだろうな。どうやったら誰かの下位互換にならないで済むのかな。そうやって哲学的な思いを巡らせている日曜の夜でした。

Last Updated: 2020/10/12 00:26